民事事案における弁護士報酬について

目次

民事事案における弁護士報酬について

2008年に日本弁護士連合会が行った弁護士報酬に掛かるアンケート(正式名;「アンケート結果に基づく市民のための弁護士報酬の目安」)に基づき、民事事件における弁護士報酬を事案毎に抜粋し掲載しています。詳しい内容及び他の事案のアンケート結果はこちらからご覧ください。

 

法律相談料

一般市民からの法律相談だけで完結した1時間当たりの法律相談料

 5千円 36.1%
 1万円 55.7%
債務整理に関しては相談無料及び最初の30分は相談無料の弁護士事務所が比較的高い頻度でホームページで確認されます。

貸付金の回収に掛かる報酬

300万円の貸付金の返済が期限が到来するも支払われなかったので、弁護士名で内容証明郵便による督促をした。しかし、何等返答が無かったため訴訟を提起し勝訴判決を得たのち任意(強制執行すること無く)に全額回収した。 ■内容証明郵便の手数料
 1万円 15.9%
 2万円 17.4%
 3万円 41.7%
 5万円 17.2%
■訴訟着手金
(内容証明郵便手数料は含まず)
■報酬金
10万円前後 11.9%
15万円前後 26.2%
20万円前後 43.9%
25万円前後 11.8%
10万円前後 4.9%
20万円前後 18.9%
30万円前後 50.2%
40万円前後 14.5%


訪問販売によるシロアリ駆除契約解除の場合

シロアリ駆除を専門とする訪問販売業者から、シロアリ被害が無いにも関わらず騙されて300万円のリフォーム契約を締結したが、クーリングオフの通知書を送付し、数回の任意交渉で契約の解除と300万円の支払いが免れた。相談と通知書作成に約60分を要した場合。また、着手金・報酬金は、クーリングオフ期間経過により、消費者契約法に基づく取り消しを主張して300万円の支払いを免れた場合。 ■クーリングオフ通知書作成の手数料
1万円 18.4%
2万円 21.6%
3万円 44.3%
5万円 12.2%
■着手金 ■報酬金
5万円前後 17.4%
10万円前後 51.1%
20万円前後 23.8%
30万円前後 4.5%
5万円前後 5.8%
10万円前後 22.1%
20万円前後 39.5%
30万円前後 25.6%

交通事故による損害賠償請求の場合

交通事故にあった被害者から損害賠償正規優を依頼された。弁護士の判断として1,000万円程度が妥当であると判断したが、保険会社からの提示額は500万円であったので、訴訟を提起した結果、1,000万円の勝訴判決を得て任意に全額回収できた。
■訴訟着手金 ■報酬金
20万円前後 19.7%
30万円前後 48.6%
40万円前後 11.5%
50万円前後 14.7%
50万円前後 35.4%
60万円前後 15.1%
70万円前後 18.2%
100万円前後 15.5%

①債務整理~過払い金回収の場合~

貸金業者10社に400万円の債務を負担する者から債務整理の依頼を受け、開示された取引履歴を基に利息制限法所定利率で引き直し計算を行ったところ、200万円の過払いがあることが判明し任意交渉での回収が出来なかったので訴訟を提起し200万円を回収した。
■着手金 ■報酬金
10万円前後 34.3%
20万円前後 37.1%
30万円前後 16.3%
その他 12.3%
20万円前後 25.6%
30万円前後 24.3%
40万円前後 34.6%
60万円前後 11.3%

 

②債務整理~減額交渉の場合~

貸金業者10社に400万円の債務を負担する者から債務整理の依頼を受け、開示された取引履歴を基に利息制限法所定利率で引き直し計算を行ったところ、300万円の負債が残った。依頼者の親族の援助を受けた200万円を一括で支払うことで合意解決した。
■着手金 ■報酬金
10万円前後 30.8%
20万円前後 43.6%
30万円前後 18.9%
40万円前後 1.3%
報酬なし 31.3%
5万円前後 5.3%
10万円前後 36.3%
20万円前後 18.4%
30万円前後 5.3%


③債務整理~個人再生手続きを行った場合~

貸金業者10社に400万円の債務を負担する者から債務整理の依頼を受け、開示された取引履歴を基に利息制限法所定利率で引き直し計算を行ったところ、300万円の負債が残ったので、個人再生手続きを申し立て、「3年で100万円を支払う」との再生計画が認可された。
■着手金 ■報酬金
10万円前後 13.5%
20万円前後 25.7%
30万円前後 47.4%
40万円前後 12.2%
報酬なし 51.4%
10万円前後 18.3%
20万円前後 17.2%
30万円前後 8.9%

 

④債務整理~破産~

貸金業者10社に400万円の債務を負担する者から債務整理の依頼を受け、開示された取引履歴を基に利息制限法所定利率で引き直し計算を行ったところ、300万円の負債が残ったので破産申立てを行い、破産決定、同時廃止後免責決定を得た。
■着手金 ■報酬金
10万円前後 9.8%
20万円前後 37.3%
30万円前後 48.7%
40万円前後 1.6%
報酬なし 66.3%
10万円前後 13.6%
20万円前後 12.0%
30万円前後 3.8%